人の性格について3

さてさて、残りの開放性、調和性について軽く語ります。


開放性とは、新規刺激に対しする反応のしやすさを示します。
開放性が高い人は、さまざまな異文化などに興味がありますし、新しい情報を報酬として刺激されやすいです。
実は開放性には二つの側面があります。


一つ目は、芸術的、音楽的などの芸術的創造性などのに対しての芸術的開放性
二つ目は、知性の高さ、知識が豊富なところから来る知性的開放性
三つ目は、体の免疫機能が丈夫なこと。


1.芸術的開放性
一つ目についての説明ですが、そもそも創造性とは何か?といいますと、一つは連想記憶が広く検索できることを言います。


例えば、私が「電話」といったとします。その「電話」というワードに対して普通の人では連想できないようなことが連想できた人は創造性が高いといいます。
まず、脳内の記憶の回路がネットワーク上に広がっているイメージを持ってもらうとわかりやすいと思います。


借りに一般の人の脳で「電話」の次に「スマホ」その次に「line」その次に「lineで彼女に振られた」 などの記憶のネットワークが次に広がっているとすると仮定しますと連想においてそのネットワークの広がりが広い人ほど創造性が高いといいます。
つまり、「電話」から「スマホ」を連想した人より、概念とは遠い「line」を創造した人の方が創造性が高いといえるわけですね。


ですがここでひとつ悲報があります。創造性には実技課題(手でものを作る、設計通りのものを作成するなど)とは負の相関を示すのですね。
なぜかといいますとそれも諸説ありますが、実技のような問題にはそれほど広いネットワークの連想記憶が必要とされないということがあります。むしろネットワークが広すぎるからこそ、ネットワークの処理効率が低下してあまりいいパフォーマンスを出すことができないということになるわけですね。



では、そもそもなぜそのような創造性が人間には必要だったのでしょうか?
これも諸説ありますが、昔において創造性が役に立つ場面を考えて見ますと多少は謎が解けるみたいです。ここでは、二つの仮説を紹介します。


一つ目に創造性とはつまり、ランダムな戦略のことをいいます。仮に小動物などが逃げ回るとに一定の法則で動いているとキツネなどの敵に簡単に動きを予測されて捕まってしまいます。だから、創造的につまりほとんどランダム的に動く必要があっため生存に有利に働いたのではないかという話です。


つまり、人間において創造性とは同じ人間や動物から自分の行動を予測させないために身に着けた技なのではないかということです。


二つ目に創造性とは性淘汰によって進化したクジャクの羽的な機能なのではないかということです。ハンディギャップ理論的に言うと自分の実技的な能力を少々創造性にまわしても高い知性を保ち生存ができるということにもなるのですから、それが性的なアピールになった可能性があります。実際に、芸能人(お笑いタレント)、芸術家、音楽家などは異性から人気がありますよね。



そもそも僕らがなぜ、創造的なものに興味を引かれるかといいますと、私たちの脳みそは自分が予測したものよりも多少ずれたものを見るときによく反応するようにできているそうです。ですから、お笑いとかもそうで、予測と多少ずれているのが大事なのです。


まあ、二つの仮説は両立しうることも十分可能なのです。どちらが正しいということはないと思います。



2.知性的開放性
話が長くなりましたが、次に知性の高さの開放性。
実は人間のiqと開放性には0.3くらいの相関があります。
つまり、開放性が高い人は知性も高い可能性があるということですね。


そもそもiq(流動知能指数)とはその人物の脳がどれだけ効率よく、速く動いているかをしめす指標です。つまり、iqが高い結果複雑な情報に他人以上に触れることができるようになり、結果的に普通の人よりも複雑なことに興味を持つようになったのではないかということです。


あと、これはうろ覚えなのですが知識持てば開放性が上がるようになるとも聞いたことがあります。
そもそも人がなぜ物事に興味を持つかといいますと、自分の知っている知識の穴埋めをしたいと思うからなのです。そもそも人はまったく知らないことに対しては興味を持ちずいようにできているので。
例えば、つまらない物理の授業でも、日常的な現象を説明で利用してくれるとなんだか面白く感じますよね。
つまり、自分の知識が増えれば増えるほど知識の穴埋めしたいという、欲望が開放性を高めるのかもしれませんね。


まあ、まとめますと頭がいいもしくは知識が多いと普通の人よりも複雑なことやニッチなことに興味を持てるようになります。
その結果、好奇心が増え開放性が高くなるということですね。


3.免疫的開放性
実はその人が住んでいる環境において病原菌が少なさ、もしくはその人物の免疫力高さはともに開放性と相関があるのです。
どういうことかといいますと、開放性とは新奇性を好むともいえます。
もしも、環境に対して自分の免疫能力が低い場合、新奇性を追求することは病気に感染するリスクにしかなりません。だから人は自分の免疫能力が高いときだけ開放性が増すのではないかといわれています。


さて、開放性は非常に複雑な概念で、さまざまな要因がからんできます。
まあ、開放性が高すぎると無駄にリスクを犯す可能性なども出てくるので、ただ高ければいいというわけでもなさそうですね。



おそくなりました、調和性ですね。
調和性は相手への共感能力だと言えます。
相手に共感しやすい人ほど調和性が高くなりますからね。
さて、人間における共感という概念は非常に複雑になりますので、また次の回に紹介して行きたいと思います。調和性だけ話がしょぼくてもうしわけないです。



さて、最後に性格にはさまざまなものがありますよね。それはなぜでしょうか?
もっともな説明ですと性格の多様性ですよね。
あと、個人的に面白いのはゲーム理論的に性格にそれぞれの戦略があるみたいで、それが均衡状態なのが現状だよねーみたいな話は面白いと思いました。また、時間があったら紹介しますね~


そうそう、サイコパスとかナルシストとか、男女差とかの性格をビッグファイブで表現できなくない?と思うのですけども。割とできます。


サイコパスは、調和性が極端に低く、神経が極端に高いor低い
依存症患者は誠実性は低いことが多い
女性より男性の方が神経性が低く、調和性が低い
滞納者は調和性が高い(調和性が高すぎて、お金に無頓着らしい)


さまざまな性格がありますが、どんな性格でも遺伝的に淘汰されなかった優秀な遺伝子なのでそれなりにやりかたがありますし
「どんなに優秀でも、同じ規格品で構成されたシステムは、どこかに致命的な欠陥を持つことになるわ」という僕の大好きな攻殻機動隊の草薙のセリフでもありましたように笑
それぞれの性格がみんな違ってみんないいということですよ!


では、僕の行動活動限界時間がやってきました笑