ウォーレン・バフェットに学ぶ投資術 1




「ウォーレン・バフェットに学ぶ投資術」を読んだのですが面白かったので紹介して行きたいと思います。
とうブログでは、人の意思決定には多くのバイアスが含まれている、ということを沢山紹介したときに、トレーダーの短期予測はまったく当たらないということも紹介しました。


人の意思決定は間違いばかり!? 3 - 科学の力を日常生活に


では、具体的にどのような投資術ならいいのかな?と考えるときに、長期的に利益を上げ続けたバフェットの投資術のバリュー投資が行動経済学的にはいいらしいので紹介しようと考えました。


ウォーレン・バフェット 巨富を生み出す7つの法則
ウォーレン・バフェット 巨富を生み出す7つの法則
朝日新聞出版

世間を眺めて判断しないこと。
ウォーレン・バフェットの生き方は、まさしくそのようなものに思えます。当時にしては、かなり独自の株式投資を自分で考え出し、それを死ぬまで貫いた生き方をしています。
世間がITバブルだろうが、バフェットは独自の審査に通る企業しか投資をしなかったといいます。
基本的に、世間とは逆にことをしろとも言っていますね。逆張りの投資こそ利益がでやすいと。
さらに、バフェットの投資術で面白いと思ったところは、「どんなに株価が上昇してもすぐに株を売らないこと」というところですね。
行動経済学的に言えば、人はすぐに利益を確定をしたがる性質があります(確定性)。
トレーダーが株を売り払ったのちの株価を分析したところ、平均的に3ドルもの利益をトレーダーは損失していたことがわかったのでした。つまり、もう少し待っていれば利益は上昇していたのに、早く株を売ってしまったせいで利益が下がってしまったのですね。


他にも、規律の下僕になれる人間こそ成功できる人間だとも言っています。


これは、最高の習慣こそその人にとってもっとも最強な武器になるというものにつながるからですかね。


ちなみに、年収、幸福度に相関関係のある性格といういうものが科学的に証明されております。それは誠実度です。
心理学の世界でもっとも、性格診断として信憑性が高いビッグファイブの誠実度という項目ですね。
誠実度とは、自分で何かルールを決めてそのルールをどれだけ遵守することができるか、という性格的要素ですね。
つまり、人生の成功度を高めたいなら、この誠実度を向上させるのがいいと思います。
やりかたは、簡単です。自分に絶対遵守のルールを設けて、それを毎日守り続けることです。