触れることを科学してみた。






最近、「触れることの科学」という本を読んでいるのですがそこから面白いものを軽く紹介していきたいと思います。


感情と皮膚感覚
まず、皮膚感覚は意外と私たちの認知に重要な役割を果たしています。
たとえば、「あいつは冷たい人間だ」、「空気が重く感じる」とか。よく皮膚感覚を擬似的に使う表現が多いと重いと思います。
では、皮膚感覚に応じて人は他人の性格をどう判断するのかについて紹介していきます。


実験の対象者に、冷たいもの、暖かいものを違和感がない程度にもってもらい。それから、特定の人物の性格をどのように評価するのか調べました。それで、わかったことは冷たいものを持ってた人は相手のことを冷淡などと評価することが多く。逆に暖かいものをもっていた人は、相手は温かみのある人間だと評価することが多かったそうです。


また、面接官に重たいもの(ノートパソコン2kg)、軽いものをもってもらい(ファイルに入った資料300g)を持ってもらい、相手に対する評価を行ってもらいました。すると、軽いものをもっていたときに評価をされた人は、高評価を受ける割合が多かったそうです。
面接官に重たいものを持ってもらって、人を評価してもらった場合相手を重々しい人間だと評価することが多かったそうです


ざらざらvsさらさらを触ってもらった場合。ざらざらしたものを触ったグループはこちらに敵意があると、さらさらものを触ったグループは友好的な印象を与えることが多かったそうです


仲のいい関係ほど接触回数が多い!
親密な関係な人同士は、相手に触れる回数が増えます。実際に、協調性の高いバスケットチームは体の接触回数も多く、沢山の点数をとることが多かったそうです。
実はこの法則が当てはまるのは、人間だけではなくてサルやネズミなどの哺乳類などの動物にもいえます。
なぜ、接触回数が多いと仲がよくなるかといいますと、幼いころに母親と接触していたことが関係あります。幼いころに母親と接触するような、育てかたをした種族ほど仲のいい相手と接触する回数が増えていくそうです。


成長段階の母親との接触
成長の段階で母親との接触回数が少なかったネズミは、ストレスホルモン(コルゾーチン)が分泌されやすく、逆に母親との接触回数が多かったネズミはストレスホルモンの分泌しにくかったそうです。おおよそ、これ人間もいえることで、孤児などの親との接触回数が少ない子供ほど、ストレス感じやすくなるそうです。さらに、接触回数の少ない孤児は病気になる割合が非常に多いそうです。
幼いことの接触回数がどれだけ重要かあらためて、再認識させられますね。


ちなみに、この接触回数の少ないという症状は、他の誰かと接触回数を増やすだけで、症状は改善されるそうです。
人手不足の保育所とかで、育てられた子供たちは自然と誰かと触れ合う回数が減少してしまい、ストレスに弱く、病気になる割合も多かったそうです。


そこで、行われた試みは一日30分間子供たちの腕をマッサージしてあげるという対処法です。このマッサージを行うだけで、子供はよく眠り、あまり泣かない子供に成長したそうです。さらに、認知能力の向上、運動機能の向上も起きたそうです。



他にも、触れること(愛撫はなぜ気持ちいか、皮膚感覚を感じる仕組み)に関する面白いことが乗っているので興味のある方はぜひ読んでみてください!