行動経済学の面白い話

行動経済学の本をたまに、読むのでその中で面白いなーこれと思ったやつを紹介していきたいと思います。
そもそも、行動経済学とは心理学と経済学の合体版みたいなイメージでございます。つまり、人はどのようなものを買いやすいかとか、どのようにすれば相手を満足させられるかとのようなことが研究されています。
基本理論として、主にプロスペクト理論、選択過多問題があります。


プロスペクトル理論


このグラフは人が、お金を得たり失ったしたときにどれほどの感情が揺れ動くかのグラフになっております。
グラフから見てわかることは、
1.損失が起きたとき、人は同じ額を得るときに得る、喜びの倍以上に嫌な感情になる。
2.基本的にお金の増える額や減る額が大きくなっても、感情の変動する大きさは次第に小さくなっていく


ということがわかります。それをあらわしたのが、プロスペクト理論になります。


損失のほうが人の心を動かす?
プロスペクト理論の具体例としては、基本的に何かの商品のキャッチコピーは損失を思わせるようなワードのほうが購買意欲を増やしやすいです。
たとえば、
「40代、あなたの肌は大丈夫?」
「いざというときに?どうする?そんなときにこんな保険があるんです!」みたいな
恐怖感というものの影響力は、大きくて。
大衆向けの番組(政治家の不倫、不正)とかは、基本的に相手の恐怖感利用して、視聴率をとったりするわけですね。


株はなぜ勝てないか
なぜ株でお金を損失する人が続出するのかですね。多くのトレーダーは、利益の確定は早く決め、損切りは遅く決める傾向があるそうです。つまり、利益がでるときはもしかしたら利益が減るかもしれないから、早く利益確定してーと思い。損失がでるときは、いやもしかした元にもどるかもーと思い。無意識に損失を回避するように行動をしてしまいます。つまり、ノーマルな感情のままトレードに挑むと、どうしても負けてしまいやすくなるのですね。


人へのプレゼントは小出しに使え?
プロスペクト理論から、わかることを応用するとすれば。プレゼントは一度に大きな額にお金をかけるのではなくて、小出しに使ったほうが相手が喜ぶのではないのかと仮説がたちます。
実際に行われた心理実験では、1ヶ月に1度だけ大きな額のプレゼントをした場合と、短い間に複数回小さな額のプレゼントをした場合どちらが、満足度が高かったか調べました(トータルの額は一緒)。すると、小出しにプレゼントを行ったほうが満足度が、高い傾向にあったそうです。
ちなみに、豆知識なのですが。なにかお願い事があるときはプレゼントをしてから4分以内にお願いごとをすると成功率が向上するそうです。早すぎると露骨すぎるので、少し話題をそらしたりしてから、お願いごとをするといいでしょう。



選択枝過多問題
基本的に人は、選択の数が増えれば増えるほど、何かを選択したときに満足度が減る傾向があります。


実際に、3つの商品からひとつ、5つの商品からひとつ、7つの商品からからひとつ、好きなものを選んでねー!みたいな実験があるんですが。


5つの商品からひとつを選んだひとは一番満足度が高かったそうです。まず、3つの商品から選らんだ人は自分の選択できる幅が少ないと愚痴をもらします。


しかし、増やしすぎると人はそんなに多くのものを比較できないので、うまく他のものと比較することができなくなってしまします。
そして、しぶしぶ選んだものに少々文句があれば、あれのほうがよかったと愚痴がもれるわけですね。このあれのほうがよかった現象を、機会損失ともいいます。


つまり、人にとって何でも自由にしていいよーという状況は、意外と不幸だったりするわけです。機会損失がめちゃめちゃ心をえぐるわけです笑
実際に面白いことに、テレビ番組は多ければ多いほど自分の見たい番組を選べるので満足度は向上するだろうと予測されるのですが。実際は違いテレビ番組が多くなれば多くなるほど人は機会損失を感じてしまい、満足度が低くなる傾向にあるそうです。




このように、人の行動は意外と合理的なものではないということですね。
さてさて、この行動経済学わりと最近できた分野で、発展途上中でございます。
興味のある方はいろいろと調べてみてくださいね!