科学的に問題解決力を高める ②


前回は無意識は超重要だけど、無意識の欠点を正しく把握する重要せいに触れました。
主に心理学、経済行動学的な話でしたよね。

世界で最も美しい問題解決法 ―賢く生きるための行動経済学、正しく判断するための統計学―
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青土社



今回は経済学の知識をどのように日常生活に生かせるかについて、述べて行きたいと思います。


経済学
日常生活の埋没費用と機会損失という考え方を使っている人が非常に少なくそのことを知るだけでも、日常生活の向上になります。
埋没費用とは、経済行動学で言うサンクコストの考え方で、現状何かにコストをかけているからといって今後もその何かにコストを払い続けるのは合理的ではないという考え方ですね。たとえば、毎日新聞の購読をやっている人が今までもやってきたから購読を続けるとう選択をするのは非合理的な可能性があります。
また、機会損失とはその行動を行う時間で本来ならもっと有意義な行動をできたかもしれないのに、その行動をしてしまったせいで本来得られる利益を得ることができないくなってしまうことをいいます。
「私はゲームをするのが好きだわ」→「いや、そんな時間あるなら読書とか自分の身につくことをやれよ!」
みたいな感じですね。まあ、ゲーム自信に非常に高い価値を置いている人とか別ですが、そうでもないのにゲームをやり続ける理由ってストレス発散以外ないですからね。


機会費用、埋没費用の考え方は費用便益分析の考え方と非常に相性がいい
言語IQの高い人ほど、日常生活で費用便益分析的な思考をする傾向が強いことが確認されました。ほかにも、費用便益分析的思考を行う経済学者、弁護士、医者は収入が多い傾向にあったそうです。また、費用便益分析を教えた学生は実際に費用便益分析的な考え方を日常生活に適用するようになったらしいです。
ですので機会費用と埋没費用の考え方にとらわれないためにも、日常生活に費用便益分析を活用してみるのは非常に合理的といえます。
費用便益分析のやり方なのですが。
1.代替可能な行動を列挙
2.影響を受ける当事者を列挙
3.各当事者の費用と便益を計算
4.計測形式を選ぶ(たいていはお金)
5.対象期間における各々の費用と便益を計算する。
6.これらの計算にそれぞれに確立の重みをつけて計算する
7.将来起こりうる利益に関しては現在純資産から差し引く。
8.これらの結果にさらに感度分析を行う。
みたいな感じですね。
でも、こんなめんどくさいことをやらなくても、頭のなかで今からやろうとすることがほかの行動と一呼吸おいて考えることができるだけでも、機会費用と埋没費用の考え方が身につくのではないかと述べております。