人の意思決定は間違えばかり!? 2



前回では、人の意思決定は基本的に直感的思考によるものから構成されていると説明しました。


人の意思決定は間違えばかり!? - 科学の力を日常生活に


さらに詳しく直感はどのような、誤りを犯していまうのかについて解説していきます。


少数の法則
人は、日常生活で何かを学習をするときに、あまりにも少ないデータからものごとを判断する傾向にあります。
例えば、バスケの世界では連続でシュートが入りやすくなるホットハンドが信じられています。「前回二回連続でA選手はゴールを決めた、なら今回もゴールを入れる可能性が高い。」と考えてしまう傾向ですね。
実際には完全なランダムなことが確認されています。
そもそも、人は何かの決断のときに確証バイアスと主体的経験によって学習することが多いため


私は、日常生活でポーカーをやっているのですが、ポーカーでは非常に心理学が役に立ちます。例えば、なぞの個人的見解を持っている人とか結構いますよね。「ダブルハンドが来たら次は、必ず悪いハンドが来る」とかあるある迷信ですね。心理学の知識を少々持ち合わせるだけでそれが、嘘か本当かわかるとういうわけですね。



アンカリング
心理学的に、以前の記憶が次の意思決定に大きく影響を与えることをアンカリングといいます。例えば、皆さんに


ガンジーは92歳でなくなりましたか?異なると考えた場合、本当は何歳でなくなったと思いますか?


という質問があると思いますでは、答えが思い浮かべましたか?
では、下の質問にも答えてみたください。




ジーは45歳でなくなりましたか?異なると考えた場合、本当は何歳でなくなったと思いますか?



と質問するとおそらく、上の質問は、下の質問より多めの答えが返ってくることが予測されます。
つまりですね,人は何かの判断を行うときに、自分の記憶から連想されるものと比較して妥当な値を予測しているのですね。
例えば、


ガンジーは何歳でなくなったと思いますか?


とただ聞いたときは、日本人の平均寿命を参照する人もいれば、自分の祖父が何歳で死んだかを参照する人もいると思います。このような何かと比較して、答えを出すときの比較対象のことを基準点といいます。この基準点を前の情報が塗り替えることをアンカリングとういうわけですね。


この基準点は人は人の思考を考えるときに非常に重要な考えになってきます。


例えば、


「あなたの現在の幸福度は、どれくらいですか?」


と聞いたとします。
するとたいていの人は、自分の過去の状態と現在の状態を基準点にするか、他人を基準点にして、自分の現在の幸福度はどれくらいか?考えるわけですね。


違う質問では、
「現在あなたは恋人はいますか?」
「あなたの現在の幸福度はどれくらいですか?」
と質問をすると前の質問が基準点になることによって、答えが変わるわけですね。